売れているのに赤字!

 

売れているのに赤字。

なぜでしょう?

月商1,000万円!

これだけ聞くと、お~!すごい! って思いますよね。

ところが、あれあれ?

蓋を開けてみると、赤字に。。

 

なぜこのようなことが現実に起こってしまうのでしょうか?

解答

原価の方が売上高よりも多額だったから。

 

そんなの当たり前じゃん!

確かに当たり前です。

売上100円<原価200円なら赤字100円(100円-200円=-100円)になりますね。

 

ところがです。

現実には意外にも多いのです、これが。

ではそれはなぜでしょうか?

原価の中身

そもそも原価とは何か。

普通に考えると、仕入れてきた商品をイメージされると思います。

 

ところが、仕入れてきた商品の仕入金額だけでなく、他にも使っている金額があるかもしれません。

例えば、人件費や経費と呼ばれるものです。

具体例

ここで、某人気ゲーム機で考えてみようと思います。

 

この人気ゲーム機は電気店で通常32,300円で売られています。

ところが、Aさんはこのゲーム機が隣町のY電気店で29,000円で売られていることを知りました。

なお、隣町のY電気店は電車で片道1時間(片道1,000円)掛かります。

 

Aさんは往復2時間かけて、合計2,000円の電車賃を支払いこのゲーム機を購入しました。

ところが、ついでに他の買い物をしたせいで、ゲーム機を手持ちで持って帰ることができません。

そこで、2,000円掛かりますが宅配業者にお願いし、自宅まで送ってもらうことにしました。

その後Aさんはこのゲーム機を32,300円で無事に売ることが出来ました。

 

さて、Aさんは儲かったのでしょうか。

 

原価は次の通りになります。

①ゲーム機本体代:29,000円(商品代)

②電車賃:2,000円(経費)

③配送代:2,000円(経費)

合計:33,000円(=29,000円+2,000円+2,000円)

 

つまり、Aさんは700円(売上32,300円-原価33,000円)の損をしています。

 

 

如何だったでしょうか?

簡単すぎでしたか?!

 

意外と見落とされるのが、②電車賃と③配送代、ですね。

この2つをちゃんと考えていないと、

32,300円-29,000円=3,300円儲かるじゃん!

って、なってしまいます。

もう一つの原価

実はもう一つの原価が発生していることにお気づきになられましたでしょうか?

 

それはAさん自身の人件費です。

Aさんが往復2時間かけて買いに行っています。

ということは、仮にAさんがその2時間で時給1,000円のバイトをしていたら、2,000円得られていました。

 

ただし、こちらの2,000円はAさんから実際にキャッシュ・アウトをもたらしていません。

そのため、今回の原価には含めません。

ですが、これも一つの判断材料として使えるのです。

そのことについてはまた今度ご説明します!

まとめ

実際に目に見えている材料費だけでなく、労務費や経費、これらもちゃんと把握しないとダメってことですね。

経費には電車賃のほかに、減価償却費や事務所の賃料など様々なものが含まれます。

これらを加味してもなお儲けが出ないと経営は立ち行かなくなってしまいます。

お気をつけくださいませ。

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