借方と貸方とは何?
簿記を勉強していると出てくる「借方」と「貸方」って何かご存知ですか?
会計を勉強し始めて、初めにぶつかる壁は、この会計仕訳の「借方」「貸方」だと思います。
今、この記事を読まれているそこの貴方!
まさにこの部分でお悩みになられているのではないですか?
「借方」?「貸方」?なんじゃそれ??って感じですよね。
私は曲がりなりにも米国会計士の資格を持っていますので、ご説明いたします!(^^)/
そもそも借方と貸方はなんと読むのか?
かりほう?かしほう?かりかた?た、たいほう??。。。
読めないですよね!
私も最初は読めませんでした!(;’∀’)
ではまず、以下の仕訳をご覧ください。
(借方) | 売掛金 100円 | (貸方) | 売上高 100円 |
簿記の教科書でよく見かけませんか?このような仕訳。
そして、この時に左と右に記載されていますね、「借方」「貸方」。
左側の「(借方)」は、「かりかた」と読みます、そして仕訳の左側を指します。
右側の「(貸方)」は、「かしかた」と読みます、そして仕訳の右側を指します。
ちなみに「貸借」は、「たいしゃく」と読みます(「かしかり」ではないのです(;^ω^))。
つまり、「借方」と「貸方」は簿記の世界の左側と右側の概念になるってことですね!
これ、簿記会計をやる上で、基礎中の基礎ですので、覚えちゃってください(^^)
借方と貸方の考え方
一般的に簿記は、複式簿記と言われます。
「複式」は「複」なので2つあるというイメージです。
借方と貸方、がある、ということになります。
なので、仕訳を起こす(←これを「起票」)に、必ず「借方」と「貸方」が出てきます!(^^)!
従って、この「借方」と「貸方」、つまり「貸借」は必ず一致します。
これ、超重要です!!
あの貸借対照表と呼ばれる書類も必ず左の合計と右の合計は、必ず一致するのです。
一致しない場合、どこかが間違えていることになります(;^ω^)
ところがです。
これが簿記の問題をやっていると、あれ貸借一致しないじゃん!?ってことがよくありました。
そして悲しいかな、どこかで間違っているのですが、それがどこかわからないのが常でした。。
余談ですが、単式簿記と言われるやり方もありますが、もうほとんど利用されていません。
(単式は、一つのみですね)
借方と貸方の違い
これもまた分かりにくいポイントですよね(;^ω^)
◆貸借対照表上では、以下になります。
- 資産:借方になるとプラス、貸方になるとマイナス。
- 負債:借方になるとマイナス、貸方になるとプラス。
◆損益計算書上では、以下になります。
- 収益:借方になるとマイナス、貸方になるとプラス
- 費用:借方になるとプラス、貸方になるとマイナス
- 利益:借方になるとマイナス、貸方になるとプラス
なかなか覚えにくいですよね。。
私も、はじめはどの科目がどっちに行くのか、全くわからなかったです。。
私流の考え方
完全に自己流ですが、以下のように考えています。
①「借方」は左、「貸方」は右、と覚える。
②資産と費用は左に来ると増える。
③負債、収益、利益は右に来ると増える。
④②と③以外の場合は減る。
覚え方は色々あると思うので、覚えやすい方法が一番良いですね。
私はとりあえず慣れるまでは上記で覚えていましたよ!(^^)!
まとめ
資産・費用は左で増える。
負債・収益・利益は右で増える。
これさえ覚えておけば、簿記を勉強される際に少しは役に立つと思います(^^♪