もしも編:もしも自分が株主だったら~その1~
もしも編がスタートいたしました!
いえ、勝手にスタートさせてみました。
これからどこまで続くか、私にもわかりません!
もしかしたら、この回だけかもしれません。
ですが、「もしも自分が●●だったら」、という仮定のもと考えてみるもの面白かなと思ったので続けたいです。
ということで、第1回目は「もしも自分が株主だったら」どう考えるかを想像してみます。
株主とは
ある企業が発行した株式を持っている人のことを指します。
そして発行した株式とは、その会社に対して出資していることを表している書面です。
すなわち、株主は会社のオーナー、所有者ですね。
株主の数だけ所有者が出資しあって、その会社を保有している、ということです。
まさに株式会社は「所有と経営が分離」されていますね。
では、そんな所有者である株主の立場から見た場合、会社はどのように見え、そして見ているのでしょうか?
貸借対照表を見て
貸借対照表は、ある一時点に会社が持っている残高を表しています。
資産、負債、純資産のすべてを表しています。
つまり、貸借対照表を見れば期末時点などの財政状態がわかります。
私が出資している会社は、資産が多いの?負債が多いの?債務超過になっていない?
そういったものが見れば分かります。
便利ですね!
しかも、さらに見るポイントがあります!
1時点だけを見ていても構成割合などくらいしかわかりません。
でも、これを例えば5年分横に並べてみるとさらに理解が深まります!
損益計算書を見て
損益計算書はその名の通り損益がわかります。
売上高から当期純利益まで分かります。
・当期どのくらいの利益を計上したのか
・当期の費用対収益の割合はどうだったのか
・売上は伸びたのか、その理由はなにか
様々なことが見えてきます。
私なら売上総利益率がどうだったのか、当期純利益がどうだったのかをまず見ます。
キャッシュ・フロー計算書を見て
キャッシュのフローを表したものです。
現金の流れがわかるため、一体どこから現金が入ってきて、どこに現金を投入しているのかが分かります。
キャッシュ・フローは営業活動、投資活動、財務活動の3つの区分に分かれています。
・営業活動:主たる営業から生じた収支が分かります
・投資活動:固定資産の購入や株の購入などの投資活動に要した収支が分かります。
・財務活動:銀行からの借入金がいくらだったのかなどの財務活動からの収支が分かります。
私なら、投資活動と財務活動 VS 営業活動のキャッシュ・フローを比較して、健全性を確認します。
まとめ
株主にとって、貸借対照表も損益計算書もキャッシュ・フロー計算書も重要な情報になり得ますね。
でも1つお気づきになったかと思われますが、これらはすべて過去の情報の集まりです。
過去の情報に基づき現状を把握する。
そこから将来について考える。
まるでお医者さんのカルテのようなイメージですね。
読めるようになると、グッとその会社のことが理解できるようになります。