これって資産?費用?
簿記を勉強してて、困るときありませんか?
これって資産なの?費用なの?どっち?
私も勉強し始めたころはよく悩んでいました。
最近でも微妙なものは悩みますが。。
でも、基本的な考え方さえ覚えておけば、結構応用が効きますよ。
ということで、今回は資産?費用?と悩んだ時の一つの解決法をお伝えしたいと思います。
資産
資産とは、「経済的便益」を当社が「独占的に享受」できる権利を「貨幣価値」で表したもの、です。
つまり、自分のもので金額がわかって何かしら将来利益をもたらしてくれるもの、ですね。
例えば、自社保有のオフィスビルを想像するとわかりやすいかもしれません。
・自社保有のオフィスビルは、当社が持っているので、当社が独占しています⇒独占
・オフィスで働くことによって、営業活動が行え、利益をもたらしてくれます⇒経済的便益
・オフィスを建設する際に、建設に要した金額が初めからわかっている⇒貨幣価値
このように自社保有のオフィスビルは、「建物」という科目で資産計上されることになります。
費用
費用とは、収益を得るために費消されたものを貨幣価値で表したもの、です。
つまり、利益を生み出すために費消した(使った)価値、ですね。
例えば、飲食店の場合の「水道光熱費」がわかりやすいかもしれません。
・食器を洗うために「水」を使います。
・店内を明るくするために「電気」を使います。
・料理などをするために「ガス」(もしくは「電気」)を使います。
これらはすべて使った際に消えてなくなってしまう、つまり費消するものであるため、その場で費用として処理されることになります。
悩んだ時
ある支出について、資産にすべきなのか費用にすべきなのか、で悩んだ時の解決方法の1つとして、以下を覚えておくと便利です。
「その支出は、一瞬で使い切るものではなく、将来にわたって利益をもたらしてくれるものなのか?」
一瞬で使い切るものは、その場で費消(使用)してしまうため、費用。
持っていることで将来にわたって利益をもたらしてくれるものは、資産。
その支出って資産価値あるの?ということです。
例えば
ある商品を転売する目的で購入してきて、今手元にあります。
という場合の、この購入してきた商品は資産になるのか、費用になるか、どっちだと思われますか?
正解は、お客様に転売するまでは、将来転売することにより利益をもたらしてくれるため、資産となります。
では、上記の商品を転売すると当該商品は何になるかわかりますか?
正解は、利益を生むために費消(使われた)されたため、費用となります。
まとめ
それって将来利益を生み出すの?っていう観点が重要です。
将来利益を生み出すなら資産、その場で使って終わりなら費用。
ぜひ勉強している時や実務で悩む時がありましたら、思い出してくださいね。