ROA(総資産利益率)とは何か?管理指標としてどのように利用するの?


ROAとは何のことでしょう??

ROA、アール・オー・エーは総資産利益率のことだよ。説明するね!
ROA、一度は耳にしたことはあるけれど、一体なに?
そう思われている方も多いかと思います。
そこで、今回は事業会社での経験とUSCPAの知識を利用してご説明しようと思います!(^^)!
この記事でわかること!
- ROAとは何か
- ROAはどのように計算されているのか
- ROAを把握することでわかること
- ROAの活用方法
- ROAを高める方法
- ROEとの違いは何か
ROAとは?
ROAは、Return On Assetの頭文字をとったものです。
資産によるリターン、つまり会社は資産を使ってどのくらいのリターンを得たのか?
ということですね!(^^)!
経営者としては、会社の資産を使い、収益を稼ぎださないといけない。
その割合を%で算定したもの、それがROAですね。
ROAの計算式
計算式は以下の通りになります(^^♪
それほど難しい感じではありません。

ROAでわかること
総資産で一体いくらの利益を生み出したのか。
それがわかる指標ですね。
%が上がれば上がるほど、少ない資産で大きな利益を生み出した、と言えます。
つまり、資本効率が良い、とも言えますね。
同時に収益性が高い、とも言えますね。
このようにROAでは、資本の効率性と収益性を表す指標になります!(^^)!
ROAの活用方法
上記のようにROAの資本の効率性と収益性がわかる、という性質を利用します。例えば、会社を比較するときに利用できます。
Aという会社は資産1,000円で利益200円
Bという会社は資産100円で利益80円 という2社があったとします。
A社のROA: 200円÷1,000円×100=20%
B社のROA: 80円÷100円×100=80%
ここからわかることは、B社の方が利益金額は80円と小さいです。
でも、ROAは80%となっており、A社の20%を大きく上回っています。
従って、仮にB社にさらに100円投資すると、100円×80%=80円の利益を生み出します。
一方、A社に100円投資しても、100円×20%=20円のみです。
そのため、B社に投資した方が投下資本の効率性が高いと考えられます。
ROAを高めるためにできること
ROAを高めるための方法は何か?
それは、計算式を見るとわかります。

ここでさらに、ROAを分解してみると、

つまり、上記からわかるようにROAを高める方法としては、以下の3つが考えられますね!(^^)!
- 営業利益(経常利益)を高める
- 総資産を減少させる
- 利益率を高める
ROAとROEの違い

ROAって、ROEに似ている。。何が違うの??

図解してみるね!

ROAは負債・純資産全部を分母にしているため、会社全体としてどのくらい効率よく稼いでいるのか。
つまり、経営者目線での収益性の指標として利用できます。
一方、ROEは株主の資本を分母にしているため、株主が預けた資本でどのくらい稼いでいるのか。
つまり、株主目線での収益性の指標として利用できます。
まとめ
ROAについてイメージいただけましたでしょうか。
総資産を効率よく動かして利益を獲得しているか、がわかる指標ですね(^^♪

よ~し、これでROAマスターだ!!

すこしでも理解してもらえたようで良かった!